教職員の懲戒処分、「免職」「わいせつ」目立つ
update 2005/4/15 10:52
交通事故やわいせつ行為などで教職員が懲戒処分となるケースが増えている。渡島管内では昨年度13件の懲戒処分があったが、このうちわいせつ行為は3件あり、全道6件の半数を渡島管内の教職員が占める格好となった。また、懲戒免職となったケースは4件あったが、これも全道16件の4分の1を渡島が占めた。
14日に開かれた渡島管内公立学校長会議の席上、報告された。学校職員の懲戒処分件数は、全国的に増加傾向にあり、道内でも2002年度の274件をピークに2003年度237件、2004年度261件と、多発状況が続いている。
このうち、8割前後を占めているのが交通事故。速度違反が最も多いほか、酒気帯び運転、追突・衝突事故などがあり、全道では昨年度261件のうち222件が交通事故関連だった。
渡島管内では、昨年度の懲戒処分13件のうち、交通事故は8件。内訳は、速度違反5、業務上過失傷害2、酒気帯び運転1となっている。
一方、交通事故以外の懲戒処分には体罰、わいせつ、セクハラ、金銭事故、無断欠勤、窃盗などがある。渡島管内の昨年度の状況は、体罰1件、わいせつ3件、金銭事故1件。▽自校の女子生徒といかがわしい行為をした(30代の男性中学校教諭)▽18歳未満の少女に対して児童買春を行った(同)▽路上でズボンを下げ女子中高生に下半身を露出した(同)▽借金返済のため学級徴収金などを横領した(40代男性高校教諭)―これらの当事者4人はいずれも懲戒免職となった。
渡島教育局では、昨年度の懲戒処分状況を「憂慮すべき状況」とし、各校校長に再発防止に力を入れるようあらためて指導した。昨年12月には、道教委が「教職員の服務ハンドブック」を作成し、札幌市を除く全道の公立学校教職員に配布しており、渡島教育局ではこのハンドブックをテキストとして研修を実施することも提案している。
提供 - 函館新聞社
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