核兵器廃絶を願い渡米、函館保健企画の品田さん
update 2005/4/15 10:52
5月2日から米国・ニューヨークの国連本部で開かれる「核拡散防止条約(NPT)再検討会議」に合わせて、函館保健企画(橋本和幸社長)から品田和泉さん(31)が現地に派遣される。しらかば薬局(函館市中道2)で集められた核兵器根絶の願いが込められた署名を国連に提出するなどし、平和実現への働きかけを行う。品田さんは「今回の渡米で共感を持った人が多く現れ、核兵器廃絶を願う活動が広まれば」と願っている。
品田さんは原水爆禁止北海道協議会の団員として参加。昨年8月から同薬局で集めた約400筆の署名を提出する。出発を前に「今後の活動が発展するよう、しっかり自分の目で現場を見てきます」と話す。品田さんにとって現地を訪れることは、署名を渡す役目を遂げるだけではなく、これからの活動の礎となる。
6年前に広島の原爆ドームを訪れた。「当時の様子を見て衝撃を受けた。戦争は60年前に終わっているが、後遺症で苦しむ人たちの思いを伝えていきたい」と決意。「今は人生の中で、最も平和について考えている。核兵器廃止、平和を願う活動を続けなければ」と力がこもる。
30日に日本を出発。現地時間の5月1日、世界中から集まる100万人とともに「今こそ核廃絶を」のデモに参加する。2日に同協議会がまとめた署名を国連に提出する。3日は各国のNGO(非政府組織)団体と共同行動をする予定。
品田さんは「渡米に向け勉強したことで、さまざまなことが分かってきた。現地で生かしていきたい。帰国後は自分が見て感じたものを報告し、より多くの市民に活動を知ってもらい、輪を広げていきたい」と出発を心待ちにしている。
提供 - 函館新聞社
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