北洋資料館に岡本康太郎像展示
update 2005/4/15 10:51
「ウロコ」の愛称で親しまれ、函館の有力企業として一時代を築いた函館製網船具の創業者、岡本康太郎さん(享年80歳)の胸像が14日から、函館市五稜郭町37の北洋資料館内の公開資料のひとつとして展示されることになった。
設置された胸像は、ブロンズ製で、木製の台座を含めると高さ約1メートル95センチ。同社が岡本さんの功績をしのび1956年に彫塑家の故・北村西望氏に制作を依頼した。
当時、台座も含め3メートルほどもあったため、会社清算後、元社員らでつくるウロコ鱗友会(前田敏男会長)が像の受け入れ先を探していた。今年2月に北洋資料館が受け入れることが決まり、台座の縮小など折り合いをつけて設置に至った。
岡本さんは、1874年(明治7年)に和歌山県生まれ、96年に函館で魚網商として身を立て、1913年(大正2年)に同社を創立した。34年の函館大火のときには復興支援に携わり、地域に根付きながら製網業界の発展に尽くした。
同会の前田会長は「岡本さんは函館製網船具のシンボル。長年の懸案事項がひとまず解決し安心している」と話し、同資料館も「岡本さんは函館の発展になくてはならない人物。象徴的な展示資料として、多くの人に功績を伝えていけるようにしていきたい」としている。
提供 - 函館新聞社
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