渡島支庁が漁業者の衛生管理マニュアル作成
update 2005/4/14 10:15
渡島支庁はこのほど、「漁業者の衛生管理マニュアル」を作成した。沿岸漁業全般を対象に基本事項を手引書にまとめたのは、道内14支庁でも初めて。図や写真を交え、漁獲から市場への運搬までの留意点を解説しており、漁業関係者に配布し、徹底を促す。
マニュアルはA4判、カラー印刷6ページ。6つの場面ごとに注意点を列挙した。「船上から岸壁への荷揚げ時」では、雑菌だけの地面に漁獲物を直接置かないことや、鳥のふん対策としてシートをかぶせることなどを呼び掛けている。また、「水産物はすべて口に入れる食品」と、漁業者は食品生産者であることも強調。「生産者としての責任を果たさなければならない」と衛生管理の必要性を説いている。
渡島管内の2003年漁獲量は26万5000トンで、14支庁の中で2位。漁業が産業の重要なウエートを占める。同管内では近年、水産物にまつわる大きなトラブルは発生していないが、全国ではBSE(牛海綿状脳症)やコイヘルペスなどで、消費者の食の安全に対する関心が高まっており、マニュアルを作った。同支庁経済部は「皆さんがすでに取り組んでいる“当たり前のこと”をあらためてつづっただけ。実践していない方は、これを見て改善してほしい」と話している。
提供 - 函館新聞社
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