小中学校で防犯機器導入進む

update 2005/4/13 10:03

 学校や子供が絡む凶悪事件が全国で相次ぎ、学校の安全管理や危機管理の強化が指摘される中、防犯カメラやオートロックを設置する小中学校が、函館市内でも出てきた。保護者や業者など、人の出入りが多い学校にとって、来校者の確認徹底は容易なことでない。防犯訓練やマニュアル作りなど、ソフト面の取り組みとともに、セキュリュティー機器の導入というハード面の対策に期待が注がれている。

 函館桔梗小学校(松谷秀彦校長)では、新年度早々、固定式の監視カメラ1台を職員玄関前に設置した。今月中には、オートロック工事にも着手する。

 カメラがとらえたカラー映像と音声は随時、職員室内のテレビで流している。オートロック導入後は映像で訪問者を確認し、インターホンでやりとりした上、職員室内の操作で施錠を解除することになる。

 函館市内の小中学校では、大阪教育大附属池田小学校の児童殺傷事件後から、学校の安全管理を強化。市教委は、各校に児童・生徒在校時の完全施錠、来校者に対するインターホン対応などを指導している。このため、学校現場では来校者があるたび、教職員が玄関へ出向き、鍵を開け閉めする現状にある。

 同校の場合、教職員の労力軽減や児童の安全確保の面から、PTAが協力を申し出てバザー収益の積立金を活用する形で防犯カメラとオートロックの購入を決めた。PTAの川道一司会長は「大切なのは設置後の対応、体制づくり。教職員の護身指導、不審者侵入を想定した避難訓練などにも今後取り組んでいきたい」としている。

 一方、函館本通小学校(大原哲弘校長)は、桔梗小より一足早く、昨年度の冬休み期間中に防犯カメラとオートロックを導入した。費用は、オートロックがPTA、モニターテレビは同校を利用するサッカスクールが負担し、来校者用出入り口がある南玄関に設置。導入前は、来校する保護者が玄関前で待ち合わせ、全員そろった段階で玄関を開けてもらう状況にあったが、それも解消。設置後は、市内の小学校などから問い合わせが相次いでいるという。

 このほか市内では、函館盲学校や幼稚園などが防犯カメラを設置しているほか、函館亀田中学校が昨年6月職員玄関にオートロックを導入している。

提供 - 函館新聞社



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