近未来都市像シンポ、魅力ある町並み考える
update 2005/4/10 13:20
函館市の合併を記念した「函館の近未来都市像シンポジウム―魅力ある町並み・景観を創(つく)り出すために―」が9日、市総合保健センターで開かれた。基調講演やパネルディスカッションを行い、今後の市にとって望ましいまちづくりを考えた。
函館の歴史的風土を守る会主催。約170人が参加した。
基調講演で北大学大学院教授の小林英嗣氏は、函館の近未来都市像と市民の役割について、「景色を売り物にする観光でなく、市民が質の高い生活を享受し、それらを観光客におすそ分けする“都市観光”が求められる」と強調。公と民間、NPOなどの広い立場の人たちが意見交換する場づくりも欠かせないとした。
パネルディスカッションでは、パネリスト一人ひとりがそれぞれの立場で、まちづくりの課題などを指摘。市企画部次長の山本真也氏は「旧4町村と互いのまちを知り合い、一体感を持つことだ」とし、1級建築士事務所「ティーアンドパルス」所長の塚田俊氏は「合併後、いずれ地域は均一化されると思うが、地域の風土をいかに守り、個性を生かせるか」を挙げた。
スペインレストラン「バスク」オーナーの深谷宏治氏は「函館ブランドの食材に歴史の重みなど物語をつくり、付加価値を高めては」、函館工業高等専門学校教授の韮沢憲吉氏は「戸井地域のアーチ橋など、土木遺産を上手に活用できるのでは」と提言した。
提供 - 函館新聞社
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