日銀・道南金融経済動向、依然厳しく
update 2005/4/8 10:22
日本銀行函館支店(山沢光太郎支店長)は7日、2月の道南地方金融経済動向を発表した。民間の建設、設備投資に一部活発な動きが見られたが、寒波の影響で、国内ツアーや衣料品が低迷。好調だった軽自動車も15カ月ぶりに前年割れとなった。同支店は「全体的に盛り上がりに欠け、依然厳しい状態」と判断している。
個人消費では、気温の低下で春物衣料の出足が悪く、大型小売店(主要10社)の売上高は、前年同月比5・6%減と前年を下回った。軽自動車の新車登録台数は、同8・1%減まで落ち込んだ。
観光は、外国人客の増加などプラス要因はあるものの、ホテル(同15社)の宿泊者数が同10・9%減。主要観光施設では、五稜郭タワーが同10・7%減だったが、函館山ロープウェイは同6・4%増と持ち直した。
渡島・檜山管内の公共工事請負額が同2・6%増。住宅建設では、雇用や所得への不安感が依然根強く、持ち家購入に対する手控え感が見られる。
このほかは、電子部品が、デジタル家電や携帯電話向けを中心に高操業を維持したが、受注の減少で先行きの不透明感が漂う。造船、床板は安定。一般機械は一部企業で好調だが、全体で苦戦を強いられている。
山沢支店長は「全国では、踊り場を脱するなど近い将来、緩やかな景気回復の展望が見えつつあるが、道南は底離れしていく感じが見えない。景況感にかなりの差がある」とまとめた。
提供 - 函館新聞社
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