西部地区の照明増設へ/市が弥生小など候補地検討

update 2005/4/4 10:31

 函館山から望む夜景の魅力を高めようと、函館市は本年度、西部地区で、伝統的建造物のライトアップなどを含め、照明増設に向けた調査をする。2003年度に実施した「函館市夜景診断調査」で、周辺地区の明るさが増し、同地区でも照明拡充が必要と提言されたためで、効果的なライトアップ法などを検討し、06年度から実施する方針。

 夜間でも楽しめる散策路を形成しようと市は、1990年から93年にかけ、ライトアップ事業を展開。旧函館区公会堂やハリストス正教会など23カ所に照明を取り付けているほか、街路でも整備している。

 一方で数年前から、同地区の人口減少などの影響で市議会や市民から「函館山のふもとが暗くなったのでは」との声が寄せられるようになった。このため市は専門家に依頼し、同調査を実施した。結果、実際には道路照明の整備が進み、ビル・マンションの増加で光の面が増え、年々明るくなっていることが分かった。特に五稜郭地区が明るさを増したため、西部地区が暗くみえるようになったと報告された。

 さらに同地区の既存景観照明の中には、設備の劣化などで十分に効果を生かせていないものもある。未利用施設の中にも、夜間景観の重要な要素になりうる建造物が数カ所あるとし、照明増設による効果を拡大するよう提案している。

 具体的には、函館弥生小学校や旧西警察署庁舎など伝統的建造物のほか、民家、倉庫など11カ所を候補に挙げている。本年度予算には700万円を盛り込み、建造物のライトアップにかかわる基本設計など、関連する調査を専門家に委託する。

 市観光振興室は「世界一の夜景をさらに美しく磨きをかけ、夜をキーワードにした観光客の受け入れ体制の充実につながれば」と期待。また、照明増設やガス灯風の街灯を整備することで「新たな散策ルートの創造と防犯性の向上を図りたい」と話している。

提供 - 函館新聞社



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