「魅力広めたい」/道南薫製クラブが発足1年

update 2005/4/4 10:29

 塩漬けした肉や魚を煙でいぶって乾燥させる薫製。その愛好者が集まる「道南薫製クラブ」(伊勢谷善助代表)が、10日で発足1年を迎える。伊勢谷代表は「個人で愛好している人たちにも呼びかけ、薫製の魅力を広めていきたい」と意気込んでいる。

 伊勢谷代表は北大水産学部の元水産食品加工専門技術官で、薫製づくりの熟練者。昨年、知人の会員から声をかけられ、会の発足に携わった。現在、函館市内や近隣町の愛好者9人で活動。大野町萩野の会員宅にある作業場を会場に毎月1回、薫製作りの例会を開いている。

 伊勢谷代表がレシピを考案し、他の会員に指導。食材は道南地域で生産された家畜肉や魚を使い、薫財も自家製だ。風味や香味の良しあしといった“食品美学”の追求と加工技術の習得を目標に、それぞれ独自の食品づくりに励む。これまでサケのソフト薫製や珍味イカ、ベーコンなどを作ってきた。

 20度から30度で乾燥させる冷薫や、100度から120度と「焼き」に近い状態で加工する熱薫などさまざまな製法があり、技術の習得には時間と経験が必要。伊勢谷さんは「塩加減や煙のつくり方で味や色合いが変わってくる。難しいですが奥が深いですよ」と話す。

 9日には恒例の例会を開き、卵の薫製に挑戦する。「ぜひ、興味のある人は入会してほしい」と呼びかけている。問い合わせは代表の伊勢谷さんTEL0138・51・4737。

提供 - 函館新聞社



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