9日から「ロートレック展」/道立函館美術館2005年主要事業決まる
update 2005/4/4 10:28
道立函館美術館(函館市五稜郭町37)の本年度の主要事業が決まった。国内外の著名な美術作品を展覧する特別展は、4月9日の「ロートレックとモンマルトル展」を皮切りに7展を開催。同美術館の所蔵品などを展示するミュージアムコレクションも春(4月9日―7月3日)、夏(7月9日―10月16日)、秋(10月22日―2006年1月15日)、冬(同1月21―3月21日)の4期に分けて実施する。
特別展第1弾「ロートレック―」は、19世紀にパリで活躍した画家、トゥールズ・ロートレックの作品を特集。素描の才能に優れ、世紀末のパリの都市風俗を卓越したデッサン力で描いたほか、ポスターを芸術にまで高め、近代的ポスターの出発点とされている。同展では、フランス国立図書館の所蔵品からえりすぐりの版画、ポスター94点を紹介。シェレやボナールら同時代のポスターや日本の浮世絵版画など29点も並ぶ。5月15日まで。
5月21日からは「幻のロシア絵本1920―30年代展」を開く。ロシア革命後の旧ソビエト連邦で盛んだった絵本にスポットを当て、日本国内の貴重なコレクション約250冊を紹介する。7月3日まで。
このほか、世界的な映画監督として名高い故黒澤明氏の絵コンテを展覧する「黒澤明アート展」(7月9日―8月28日)や、北海道をうたった詩や短歌などを題材とした書作品、写真を展示する「北海道の詩歌と書の世界」(10月22日―12月18日)、函館生まれの版画家、前田政雄氏の画業を紹介する「前田政雄展」(06年1月21日―2月19日、同2月23日―3月21日)などを予定している。
ミュージアムコレクションは、新収蔵品展(春期)でスタート。夏期には、「田辺三重松―風景の広がり」、秋期には、道南の精鋭シリーズの第4弾「長野久人展」などが開かれる。
展覧と同時に教育・普及事業も実施。子どもを対象とした鑑賞プログラムや講演会、演奏会、映画上映なども計画した。
開館時間は午前9時半―午後5時(入場は午後4時半まで)。休館は月曜(祝日と重なる場合は開館し、その翌日が休館)。
問い合わせは同美術館TEL0138・56・6311。
提供 - 函館新聞社
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