市民アンケート、若年層ほど市政に関心なし

update 2005/4/3 15:28

 若年層になるほど市政への関心が低いことが、函館市が実施した市民アンケートで分かった。「非常に関心がある」「関心がある」を合わせた割合は、回答者全体で70%を超えたのに対し、20代では50%を割り、格差が目立った。市広報課は「各選挙の投票率と同様、全国的な若者の政治離れの表れでは」とみている。

 毎年実施している市民アンケートの一環。1月に旧4町村地域を含む全市の2000人を対象に郵送で実施。回答率は36・3%だった。

 市政への関心度は「関心がある」が59・9%でトップ。次いで「あまり関心がない」(22・2%)、「非常に関心がある」(12・7%)、「ほとんどない」(4・3%)の順だった。

 「関心がある」「あまり関心がない」を合わせた割合は、60代が85・6%で最も高く、70代も79・6%。関心は若くなるほど低くなり、30代は59・0%。さらに20代は38・6%まで落ち込んだ。

 この傾向は移動市長室など、市が行う住民からの意見を聞く場の参加・利用についての問いでも同様。「(参加・利用が)何回もある」「たまにある」が全体で8・9%と低いが、20代は0%で、これらが実施されていることを「知らない」と答えたのが57・9%に上った。

 ただ、旧4町村地域に限ってみると、「何回もある」「たまにある」とした回答が38・5%で、行政が都市部よりも身近な存在である、町村部ならではの特徴を示した。

 また、市政の関心事は複数回答で「市民福祉の充実」(59・8%)、「生活環境の整備」(45・5%)、「行財政の健全化」(34・9%)の順で、前回2000年の調査と同じ結果だった。

提供 - 函館新聞社



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