函館―韓国・釜山間のコンテナ船定期航路開設が決定

update 2005/4/2 10:19

 函館市の井上博司市長は1日、函館―韓国・釜山間でコンテナ船の定期航路開設が決まったと発表した。定期便は週1回の運航で、函館には北米・欧州産の製材や原木などが入り、釜山には水産物や加工品などが運ばれる予定。運航開始は5月9日、6月13日のいずれかになる見込みで、井上市長は「地域産業の活性化につながれば」と期待する。函館で国際航路が結ばれるのは客船を含め初めて。

 現在の海上輸送では貨物のコンテナ化が世界の主流だが、日本は遅れがちで、函館も例外ではなかった。市は2002年から韓国の大手船会社4社と協議を進め、翌年からは第3セクターの函館国際貿易センターとともに各社との交渉を継続。函館港の港町ふ頭にコンテナヤードを造り、態勢を整備してきた。

 船を運航するのはソウル市の南星海運で、函館市内の共栄運輸が船舶・集荷代理店、函館丸和港運がコンテナ荷役を務める。函館は航路の再編で新たに寄港地に加わり、釜山をたった船は新潟、苫小牧、八戸、函館と巡り、釜山に戻る。函館には毎週月曜の午後11時に入港し、翌朝の午前5時に出港する。

 使用するのは20フィートコンテナが700本入る7000トンの船で、函館では当初、毎回25本を降ろし、同量を積み込む。現在、国内の他港で陸揚げ、積み出しされている荷物が大半で、地元企業にとっては輸送コスト削減などのメリットがある。また、国内最後の寄港地で、海産物を良い状態で釜山まで届けられる優位性もある。

 ただ、当初の貨物は既存の商取引の範囲にとどまっており、市港湾部は「いかにして荷の取り扱いを増やしていけるかが課題。中国や欧米の市場を狙えるだけに、地元企業に積極活用を促していきたい」と話している。

 就航決定を受け、8日には南星海運の金英治代表理事が来函。函館港利用促進協議会の会長、井上市長とコンテナ船の安定運航などについて友好協定を結ぶという。

提供 - 函館新聞社



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