日銀が3月の企業短期経済観測調査を発表

update 2005/4/2 10:16

 日本銀行函館支店が1日発表した3月の企業短期経済観測調査(短観)によると、渡島・檜山管内の企業景況感を示す業況判断指数DI(「良い」とする割合から「悪い」とする割合を引いた値)は、全産業でマイナス25と前回調査(昨年12月)から5ポイント悪化した。3期連続で前期を下回った上、非製造業が1998年3月に記録したバブル崩壊後の最低を更新。依然、冷え込みが続いている。

 産業別では、製造業が前期比12ポイントプラスの6と微増。機械は、企業努力による販路や新規受注の拡大などで、同30ポイント上昇し、プラス20と健闘した。食料品は同7ポイント悪化のマイナス29と振るわなかった。

 非製造業は、同12ポイント悪化のマイナス38と3期連続で減少。小売業が同24ポイント悪化のマイナス62、飲食店・宿泊が同22ポイント悪化のマイナス22。冬季間の大雪や低温による観光客の入り込み減が大きく響いた。建設は前期と変わらずマイナス41と、低水準のまま推移した。

 6月の予測は、製造業でプラス3、非製造業でマイナス24。全産業はマイナス16と改善の見通し。

 このほか、設備投資では、企業間でばらつきが見られ、前回より5・8ポイント下方修正し53・7%。ただ、全国の6・9%を大きく上回った。

 調査は、2月24日から3月31日まで実施。113社(製造業34社、非製造業79社)から回答を得た。

提供 - 函館新聞社



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