特養ホームおとべ荘、公設民営化で引き渡し/全国初の株式会社運営に
update 2005/4/1 10:32
【乙部】乙部町立特別養護老人ホーム・おとべ荘(元和200の1)の公設民営化に伴う、委託契約の調印・施設の引き渡し式が31日、同荘で開かれた。公設民営化は、同町が国の「公設民営高齢者福祉特区」の認定を受けたことに伴うもの。施設運営は1日から高齢者介護大手のジャパンケアサービス(東京、対馬徳昭社長)が引き継ぐ。株式会社による特養ホームの運営は全国で初めて。
調印・引き渡し式で寺島光一郎町長は「おとべ荘は25年間にわたり町の福祉の中心地だった。今後も町と一体になり、きめ細かな福祉行政を提供できるよう尽力したい」とあいさつした。
対馬社長は「特養ホームの運営を通じて、民間介護事業者に対する社会の認識を変えたい。公設民営化は全国的に注目されている。最初のケースとなるおとべ荘では、サービスをより充実したい」と述べた。
式典では、同町で特区申請を担当し、厚生労働省などとの協議に奔走、昨年7月に死去した、前町民課長・成田重樹さんへの感謝状が寺島町長から妻・英子さんに贈られた。
おとべ荘は1980年開設。入所者定員50人、ショートステイ定員4人。町営時の職員数は31人。公設民営化に伴い職員16人が同社に移行。15人が退職し、うち4人は町役場に異動した。1日以降は、新規採用された19人を含む34人体制で運営する。
特養ホームの運営は、市町村と社会福祉法人に限定されている。町は公設民営化による介護サービスの向上、在宅・通所介護と連携した総合的福祉サービスの実現に向けて、昨年5月に特区申請、同6月に認定を受けた。
町によると、昨年度の施設運営費は約2億円。本年度の委託費は約1億6000万円で、年間約4000万円の歳出抑制効果が得られる見通しという。本年度は約7500万円を投じて、施設の大規模改修も行う方針だ。
提供 - 函館新聞社
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