災害発生時に役立つ局目指す/FMいるか24時間放送へ

update 2005/3/31 10:13

 コミュニティーFM放送局「FMいるか」(函館市元町)が、4月4日から24時間放送となる。月1回の防災番組「防災の手引」も新設。災害時の情報取得手段として市民が利用する“とっさの時に役立つラジオ局”を目指す。

 同局のこれまでの放送時間帯は、午前7時から午後10時。24時間放送を望む市民の要望は強かったが、コミュニティー放送局では珍しい“全番組自社製作”の体制や番組の質の維持を理由に実現できないでいた。

 しかし、近年、全国で相次ぐ自然災害に加え、昨年9月、道南を襲った大型台風による被害に直面し、決断した。これまでも台風上陸時の夜間などは放送時間を延長していたが、「とっさの時に放送していない可能性があるチャンネルでは、重要な情報を提供しても聞いてもらえない」(同局)と考えた。

 新番組「防災の手引」は、毎月第1月曜の午後2時から、市総務課防災係の担当者を招き、災害から身を守る方法などを伝える。同局は「市民の安全に役立てば」と話している。

 延長した時間帯は、コミュニティー放送局用チャンネルなどを提供する「ミュージックバード」(東京)の配信を受ける。

提供 - 函館新聞社



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