日本天文学会ジュニアセッションに遺愛女子中生徒が初参加
update 2005/3/27 17:19
全国の中高生が天文学に関する研究内容を発表する「第7回ジュニアセッション」(日本天文学会など主催)に遺愛女子中学校(野田義成校長)の生徒が初参加する。昨年10月に観測した部分日食について発表する予定で、「やるからには認められる発表を」と張り切っている。生徒たちは28日の口頭発表に向け、26日午後に函館を出発した。
ジュニアセッションは28日、東京の明星大日野キャンパスで開催。口頭セッションとポスターセッションがあり、事前審査を通過した高校の地学部や天文部などが集う。
同校では毎年、地学部に所属する高校生がこのセッションに参加してきたが、高校生部員が抜け、昨年4月から中学生だけで活動してきたことから、今回初めて中学生部員が挑戦することになった。
テーマは「2004年10月14日の部分日食」。函館中部高校屋上で観測、撮影した画像を基に日食の流れなどを研究した。札幌と兵庫県西脇の画像も用い、3地点の観測結果の比較にも取り組んだ。月の移動距離などについては、難しい数式などは用いず、コンパスや数学で習った知識を利用して計算。画像のゆがみなどから正確な値を出すことはできなかったが、「食分(欠ける程度)は北に行くほど大きくなっていた」ことなどが分かった。
部員5人のうち、セッションには2年生4人が参加。26日も出発直前まで、顧問の雁沢夏子教諭の指導で発表練習に取り組んだ。倉又千咲部長らは「今回の研究で日食の仕組みが分かった。みんなで力を合わせてやったから、それがうまく伝わるといい。東京など、ほかの学校の発表を聞くのも楽しみ」と話している。
提供 - 函館新聞社
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