文化、学術、地域振興などで市と道教育大が相互協力協定締結へ

update 2005/3/26 13:43

 函館市と道教育大函館校(函館市八幡町1、奥田享副学長=函館校担当)は来月、教育、文化、学術や地域振興で協力関係を深めるため、「相互協力協定」を結ぶ。2006年度に行われる同大の大規模な再編に伴い、地域貢献の推進を図る同校と、大学の知的資源を積極的に活用したい市の思いが一致した格好で、幅広い分野で協力体制を整えていく。

 道内に5校ある同大は、06年度から新たな教育組織に移行する。函館校は教員養成課程がなくなり、地域振興に貢献する人材養成を目指す「人間地域科学課程」として再スタートする。この再編に伴い、地域連携に向けた組織整備が、課題の一つとして浮上していた。

 協力するのは、各種委員会への参画、市民講座への参画、函館野外劇・市民オペラなどへの協力・支援、遺跡の発掘調査や展示、研究者の情報提供、図書館の相互利用、災害時の避難施設とする―など多岐にわたり、詳細は覚書に盛り込まれる。

 協定の有効期限は3年間で、自動的に更新される。協定調印式は4月7日に市内のホテルで開かれる。

 市が大学と協定を結ぶのは初めてで、「教育大のさまざまな知的資源を活用し、地域の発展につなげたい」(企画部)。同大の4校は地元自治体と同様の協定を締結済みで、函館校の奥田副学長は「課題もあるが、一つ一つの協力項目をできるところから実施していきたい」と話している(吉良 敦)

提供 - 函館新聞社



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