亀尾地区に農業体験拠点施設整備へ

update 2005/3/25 10:23

 函館市は新年度、亀尾地区での体験農園、市民農園、センターハウスの整備に向け、用地測量と基本計画の策定をする。農村地域活性化基本構想(2003年度策定)の拠点施設で、広さは遊休農地を中心に約6ヘクタール。稲作をはじめさまざまな作物の栽培体験ができるほか、農産物の加工や観光客の受け入れなど、幅広い活用が検討されている。

 同構想は、都市部と農村部の交流促進や、遊休農地が多い同地区の農業活性化などが狙い。初年度は同地区での意向調査や研修会を開催した。本年度は地元農家から約2000平方メートルを借り、市民対象の稲作体験会を計3回開き、延べ400人が参加したほか、新たな特産品開発を主眼にセロリや辛味ダイコンの栽培にも取り組んだ。

 新たに整備を計画する3施設は、同構想の中核となる。体験農園は水田に限らず、畑も造成し、多くの作物を栽培できるほか、多数の受け入れも可能になる。市民農園は都市近郊型として高松地区にもあるが、今回は田園地域での新設となる。また、センターハウスには農産物の加工機械を設置するなどし、地元住民と来園者が交流する場になる。

 新年度予算案には測量や基本計画策定などの費用として1400万円を計上。継続となる農業体験会と特産農産物栽培試験の費用、計328万円も盛り込んだ。

 3施設の整備は06年度以降となる見込み。市農林課は「より多くの市民へ農業に触れる機会を提供できる」と話している。

提供 - 函館新聞社



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