市福祉部、時間外勤務最多

update 2005/3/24 10:59

 函館市の2003年度の職員1人当たり(年間)の時間外・休日勤務時間が多い課10位内に、福祉部の4課が入り、部別では最も多い。目指している中核市移行が実現すると、道から移譲される事務の約6割は福祉部が関与する。市は新年度から福祉部と教育委員会で計5人程度増員する考えだが、議会内には「対応し切れるのか」と疑問視する声も聞かれる。

 市人事課によると、福祉部の障害福祉課(3位)、子育て推進課(4位)、福祉推進課(5位)、介護高齢福祉課(10位)が、時間外などが多い10課内に入る。これら4課の1人当たりの時間数は425―824時間。「合併を控えていたことや、制度改正などで一時的に業務が集中した結果」(総務部)という。

 中核市に伴い道から移譲される事務は700項目。このうち58%の406項目は民生行政関連で、福祉部が担うことになる。主な事務は、身体障害者手帳の交付、社会福祉法人による養護老人ホームや特別養護老人ホームの認可など。

 このほど開かれた市議会予算特別委員会で高橋佳大氏(共産党)は、「平均で年間600時間を超えているような部署に、さらに仕事が増えてちゃんと仕事ができるだろうか」と質問。小柏忠久総務部長は「道での業務執行体制を確認し、他都市の状況などを踏まえて配置数を検討している」と答え、細部を詰めている。

 市は、10月1日の移行を目指して中核市への申請手続きを進めており、開会中の道議会(24日閉会予定)での議決後、国に申請する予定。(吉良 敦)

提供 - 函館新聞社



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