シラカバ花粉、例年より飛散しない可能性高い…渡島保健所花粉調査

update 2005/3/22 09:58

 スギやシラカバ花粉などのアレルギー症状で悩む人が増えている中、渡島保健所は15日から、今年の花粉飛散調査を始めた。渡島合同庁舎(函館市美原4)の屋上に花粉の捕集器を設置しており、5月下旬まで観測を続ける。気象条件と飛散量の因果関係などの解明に向け、分析を進めている。同保健所は「昨年の台風の影響で倒木や枝折れも多いため、今年のシラカバ花粉は例年より飛散しない可能性が高い」とみている。

 調査は道立衛生研究所(札幌)と共同で2000年に開始した。道内では札幌、旭川、帯広、北見の5保健所でも行っている。長期的なデータ集積で、将来的には飛散予測など花粉症の予防策に反映さたい考えだ。

 渡島保健所は14日、入居する渡島合同庁舎の屋上に花粉捕集器を設置し、捕集器上のスライドガラスに付着した花粉を観測している。函館では、道内他地域ではあまりみられないスギ花粉が目立ち、道内で最も多いシラカバ花粉の飛散量は札幌の10分の1以下という。

 昨年は、スギ花粉の年間総量は03年より少なかったが、シラカバ花粉は1平方センチ当たり349個と前年の約4倍を記録した。初観測日はスギが3月16日、シラカバが4月8日。2日連続で同2個以上の花粉が観測された飛散開始日はスギが3月28日、シラカバが4月29日。最大捕集日はそれぞれ4月8日、5月11日だった。

 今年は18日現在、花粉の飛散は確認されていない。同保健所は「今年は雪が多かったため、スギ花粉の飛散は平年より少し遅くなるかもしれない」と話している。

 過去5年間の調査結果をみると、スギ花粉の飛散開始日は3月28日からの1週間に集中。飛散期間は3月下旬から1カ月間で、ピークは4月10日前後となっている。シラカバ花粉は4月下旬に始まり、5月下旬に終了する。

提供 - 函館新聞社



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