道南下の句歌留多大会、夜通しで熱戦
update 2005/3/21 13:34
「第4回道南下の句歌留多大会」(全日本下の句かるた協会函館支部主催)が19日夜から20日朝にかけて、函館市湯川町の湯元啄木亭で開かれた。道内で伝統的に行われている独特の百人一首「下の句かるた」に取り組む選手たちが、夜を徹して熱戦を展開。約11時間にわたる勝負の結果、伊達の「伊達政宗の金」チームが優勝を果たした。
下の句かるたは道内に約40の支部があり、登録会員は約2万人。札幌では名人戦など大きなイベントが開かれるが、各地では近隣の支部が集まり、競技を通じて技術向上を図り、親ぼくを深めている。
毎回、参加者が集まりやすい夜に開始する。この日参加したのは函館のほか、長万部、室蘭、苫小牧、倶知安など8地区24チーム。1チームは3人で、応援者を含め約90人が参加。年代は学生から80代と幅広く、伝統行事らしさをのぞかせた。
午後9時に試合開始。競技はブロック戦を行い、上位チームがトーナメントで争った。チームは守備、中堅、突き手と役割を分け、相手との札取り合戦を演じる。「イヤサ」「来い」と気勢をあげ、畳をたたき、気合を入れる選手たちの姿とチームプレーは、真剣勝負のスポーツ競技に映るほど。
選手たちは、読み手が次の句を読み上げる瞬間の息遣いなどから次の札の出だしの「音」を瞬時に判断、1文字が読み上げられるたび、激しく手が動いた。1試合は約2時間。上位チームが争う早朝には参加者の気持ちも高まり、掛け声も高くなっていった。
主催した函館の平井昭弘会長は「若手2人に高齢者1人が入りチームを作り、競技中に指導し道の伝統を受け継く姿が見られた。年々若い人の力が伸びているのは頼もしいです」と話していた。
提供 - 函館新聞社
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