大妻高が介助演習

update 2005/3/21 13:33

 函館大妻高校(外山茂樹校長)の福祉科2年の生徒49人が20日、JR函館駅などで視覚障害者の屋外の移動介助の演習を行った。道南の高校では初めての演習という。国立函館視力障害センターの職員4人を講師に招き、視覚障害者がエスカレーターや階段を昇降する際の介助方法などを学んだ。

 同校は今年1月、道から視覚障害者移動介護従業者などの養成研修事業者の指定を受けた。福祉科2年を対象に、障害者ガイドヘルパーを養成することになり、8日から5回にわたり、さまざまな講義や実習で養成研修を行い、最終日を迎えた。

 生徒は2人1組になり、アイマスクをつけた障害者役の生徒を、介助役の生徒がエスカレーターや階段で上階まで連れていく訓練などをした。職員が「落ち着いて自信を持って取り組まないと、相手に動揺を与えてしまう」などと注意点を述べ、動作を教えた。

 介助役の生徒は、相手に不安な気持ちにさせないように優しく声をかけた。エスカレーターを利用する際は「私はここに居ますよ」「手すりを持ってください」「あと一歩でエスカレーターが始まりますよ」と障害者役の生徒を安心させ、共に昇降した。

 アイマスクをつけた生徒は演習中「恐い」と話し、あらためて相手を思いやり、信頼関係を作る大切さを知った。中村聡子さんは「障害者役を演じた時、介助の時は相手を恐がらせてはいけないことが良く分かった」、中山裕理さんは「お互いの信頼関係が大切なことが良く分かった」などと話していた。

 指導した職員は「細かい質問を受け、真剣に取り組んでいる様子に感心した。介助動作の覚えが早いは若い証拠ですね」と話していた。

 生徒たちはこのあと函館市電やバス、介護車に乗ってもらう演習を行った。

提供 - 函館新聞社



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