函新杯スプリング杯バスケット、白楊クラブが連覇

update 2005/3/21 13:32

 【上磯】函館新聞社杯第8回スプリングカップバスケットボール大会(主催・函館新聞社、主管・同実行委=新山樹委員長=、協賛・明星スポーツ)は最終日の20日、上磯町勤労者体育センターで、初日のリーグ戦の結果に基づく男子の各順位決定戦などが行われた。男子の優勝決定戦は白楊クラブが函大有斗マリンズを114―69で下し、2年連続3回目の優勝を飾った。3・4位決定戦はMERCURIUSが86―58で全函商クラブを破り、5・6位決定戦はINCUBUSがHigh―Leaperに63―41で勝った。男子MVPには白楊クラブの八重樫孝友が2年連続で、女子MVPのヒロイン賞には優勝した臥牛クラブの堺あずさがそれぞれ選ばれた。

 男子の優勝決定戦は白楊クラブが内外で強さを発揮、メンバー不足ながら健闘した函大有斗マリンズに大差をつけて2連覇を達成した。石田亮介主将(34)は「仕事の都合などで選手確保が毎試合の“課題”。ある程度のメンバーが集まれば勝てる」。高い個人能力で、余裕で果たした連覇に、Aリーグ所属チームとしての自信と意地を見せた。

 第1クオーター終了時点で26点差。スーパーセンター・八重樫孝友(24)に加えて、脇を固める選手の活躍で序盤からの大量リードと試合の主導権を握った。FW安達公裕(25)はディフェンスを引きつけた八重樫からのパスを確実に決めた。木古内高教諭で普段の練習にはなかなか参加できないが、勤める高校の体育館で自主トレを重ね、脚力とシュート力をアップ。石田主将から「今大会で1番成長を見せた」とたたえられた安達は、「自信を持ってシュートできた。少しはチームに貢献できた」と充実の笑顔を見せた。

 石田主将は今大会を最後に主将を退き、滝花晋新主将(30)に引き継ぐ。安達や同級生の岩本匠(25)、八重樫ら同年代の選手の活躍に「世代交代は大丈夫」とほっとした表情。「この調子で協会の一般大会でも勝ちたい」と、勢いに乗るチームらしく、力強く今季の活躍を誓った。

 女子の臥牛クラブ―白百合クラブは試合終了まで行方がわからない大接戦。臥牛クラブが48―46で逃げ切り、激戦を制した。昨年のスプリングカップでは稜北クラブに敗れており、チームにとってはうれしいスプリング杯初勝利。メンバーは「うれしい」と笑顔をそろえた。

 最終クオーターでは、犯したファウルでフリースローを与え、一時は44―43と1点差まで詰め寄られた。だが、「リバウンドをしっかり奪って攻撃につなげよう」と確認、落ち着きを失わず、岩井志穂(28)のジャンプシュートなどで追撃をかわした。「戦術は特に持たなかった。チームがまとまっていたのが勝因」と村崎由美子主将(23)は固いチームワークに胸を張った。

 この日集まったメンバー8人のうち7人が出場。愛知から帰省中のメンバーの助けも借り、総力戦を演じた。村崎主将は「チームにとっていい経験になった。次につなげたい」と、勝利の喜びを今後につなげる気持ちを見せていた。

提供 - 函館新聞社



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