大崎小で閉校式…卒業生や住民ら約100人が参加
update 2005/3/20 13:34
【上ノ国】95年の歴史に幕を閉じる上ノ国町立大崎小(森松治校長、児童8人)の卒業式と閉校記念式典が19日、同校体育室で開かれた。式典には児童と教職員、保護者のほか、卒業生や住民ら約100人が参加して閉校を惜しんだ。
工藤昇町長は「大崎小は数多くの有為な若者を輩出した。統合先となる上ノ国小でも、心豊かでたくましい人間形成が継続されることを願っている」と式辞を述べた。三国新平教育委員長は「少子高齢化という時代の流れとはいえ寂しさを感じる。児童のきずなや心に刻まれた思い出は地域の財産として受け継がれる」と述べた。
最後の卒業生となった川島裕哉君は、7人の後輩一人ひとりの思い出を紹介しながら「校舎だけでも残してほしかった。父も兄も通った大崎小はずっと続いてほしかった。最後の卒業生として思い出を大切にしたい」と、お別れの言葉を述べた。
式典の最後では、参加者全員で「風は強く 波はうねる ぼくらは海の子 大崎の―」で始まる校歌を合唱。児童や参加者はハンカチで目頭を押さえながら、感無量の表情で思い出深い校歌を合唱していた。
同校は1910(明治43)年、勝山尋常小洲根子分校として開校。49年に大崎小として独立。52年に駐留米軍兵舎を校舎としたが、69年に火災で全焼。隣接する旧米軍食堂を改修し、現在まで校舎として利用していた。校舎老朽化とともに、将来的に児童数の増加が見込めないため閉校が決まった。児童7人は新年度から上ノ国小に通学する。
提供 - 函館新聞社
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