家庭でも簡単ガゴメレシピ集作成中
update 2005/3/20 13:32
函館市は2005年度から養殖・増産事業に取り組むガゴメ(トロロコンブの仲間)を使ったレシピ集を作る。これまで料理に使われることが少なかったため、本格的な生産拡大を前に調理方法の確立が欠かせない。すでに函館の調理師団体にメニュー作りを依頼しており、28日には発表会が開かれる。
ガゴメはがんの治療に効果が期待される「フコイダン」などの成分を多量に含むことなどから、近年価値が見直されてきた。生育範囲がほぼ道南に限られていることから、市は新函館市を代表する水産物として期待している。
しかし、ごく最近までは“くずコンブ”とされ、浜でも厄介者だった。利用法も、乾燥品を松前漬けの材料や汁物に使う程度にとどまり、現在も漁師の台所でさえ十分に活用されずにいる。このため市は、養殖・増産の先にある消費の可能性を広げようと、調理法の開発に乗り出した。
市は3月上旬、「函館割烹(かっぽう)調理師会」(松金正治会長)と「湯の川調理研究会」(豊島努会長)両団体の顧問を務める調理師、秋保栄さんに料理の考案を依頼。試作用の材料として、昨年12月から市が依頼して根崎漁協で養殖しているガゴメの一部を提供した。
現在、秋保さんと両団体の会員らは、ガゴメ料理づくりに励んでいる。スープやパスタなどの洋食をはじめ、あんかけ焼きそばなどの中華、汁物などの和食、合わせて20品程度。ムースやようかんなどのデザートも検討している。
出来上がったメニューは、28日に湯の川観光ホテルで関係団体などに発表された後、市のホームページなどを通じ市民に公開される予定。秋保さんは「生のガゴメはわたしたちもこれまで使ったことがなかった未知の食材。独特の粘りを生かし、家庭でも簡単に作れる料理にしたい」と新たな可能性に期待している。
提供 - 函館新聞社
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