新生活商戦ピーク/冷蔵庫・洗濯機など割安なセット商品人気
update 2005/3/19 10:16
遠方への進学や転勤が決まり、一人暮らしを始める人たちが家電製品などを求める「新生活商戦」が今週末にピークを迎える。市内の家電販売店では専門のコーナーを設け、低価格でシンプルなデザインの商品を並べている。販売店も「末永くお付き合いいただくお客さまを」とアットホットなムード。客を迎える準備は万全だ。
◇同じカラーで統一
各店のコーナーをのぞいてみると、異なるメーカーの製品をカラーで統一したシリーズ商品をそろえているのが特徴だ。
マックスデンコードー函館店(函館市石川町52)は「ジャズベリー」シリーズとして、セット内容により青、黄、紫の各色でインパクトを与えている。最も人気のあるのは8点セットの青。同店は「新生活を青空のように晴れ晴れとして迎えるのに好評なのでは」とみている。
ベスト電器函館長崎屋店(同市美原1)では、白で統一しシンプルさをアピールした「BiBi」シリーズが新鮮。使う人がすっきりした気分になるカラーで好評を得ているという。「セットの方が割安で、求めやすいところが人気」と同店。
一方でテーオーデパート(同市梁川町10)の家電製品売り場では、同一メーカーによるシルバー調のカラーシリーズが並ぶ。セットは設けていないが、同店は「渋くてモダンなところが若い人に好評」と紹介する。
◇炊飯器よりレンジ
割安のセットの場合、必ず含まれるのは冷蔵庫(約120リットル)と洗濯機(約4リットル)。そのほかに電子レンジ、掃除機などが加わり、3点で5万円台が主流。炊飯器はハイクラスのパックに加わる。
テーオーでは「全体の予算は5万円台の人が多い。まず求められるのはオーブンレンジ」と話す。本州の大学へ進学が決まった同市港町の岩城正洋さん(18)は「予算は親が決める。ぜいたくは言えないが、炊飯器よりオーブンレンジは必ず欲しい」と話す。冷凍食品を温めたり、手軽に料理できるアイテムは若者にとって必須となっているようだ。
◇末永いお付き合い
各店とも現在のところ客足は好調。デンコードーでは「日ごろからお付き合いしている顧客の情報を持っており、店側からアピールを仕掛けている」と語る。同店ではすでに80セット出ており、3点セットは売り切れ状態という。テーオーでは「週末、買い物客が増えるときに多くの客をとらえたい」と意気込む。ベスト電器では「顧客に感動を与えることが大切。価格の安さは当然だが、接客の良さ、客が入りやすい雰囲気作りに力を入れている」と話す。
また同店では「ボーナス期と3月は売り上げが伸びるころ、取りこぼしのないように商戦を進める」と話す。デンコードーでも「春は末永く付き合う顧客を確保するため、新生活商戦は大切」と力を入れる。
新生活に向けて躍るハートをキャッチする商戦で、週末は店員の笑顔が各店を包みそうだ。(山崎純一、鈴木 潤)
提供 - 函館新聞社
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