全日本バトントワリング道大会で6人入賞/尾塩さんは全日本選手権へ

update 2005/3/18 09:26

 このほど江別市で開かれた、第30回全日本バトントワリング選手権北海道ブロック大会(北海道スポーツバトン協会主催)で、函館からダイヤモンドキッズバトンクラブ(平野秀矩代表)とPL北海道第三MBA(開誠一理事長)の6人が上位入賞した。このうち、ダイヤモンドキッズバトンクラブの尾塩萌美(桐花中2年)がダンストワール中学校部門3位で、27日に札幌で行われる全日本選手権への出場権を獲得した。

 ダイヤモンドキッズバトンクラブからは4人が出場し、3人が入賞した。尾塩は演技の前半にバトンの落下(ドロップ)が多く、波に乗れなかったものの、「丁寧に正確に」の演技に徹し、手を使わずにバトンを回すロールや質の高いダンスが評価され、3位入賞。結果を知った平野代表は「思わず感動してしまった」と会場で涙を浮かべた。尾塩も「うれしさもあったが、とにかくびっくりした」と驚きを隠せなかった様子。

 全国大会へ向けてはドロップを減らし、さらに表現力を高めることに重点を置き練習に励んでいる。「楽しんで演技し、できれば入賞したい」と士気を高めている。

 昨年に続く全国出場を狙った関口栞(港中1年)は、1つの技を成功させた後に集中力を切らし、ドロップやジャンプ時にひざが曲がるなど、5位にとどまった。関口は「丁寧さを心掛け、いろんな技に取り組んでいきたい」と気持ちを切り替えている。

 「ソロストラット」と「ソロトワール」の2種目に出場した田中知邑(万年橋小6年)はそれぞれで4、5位の入賞を果たした。「スナップをきかせたバトンテクニックが優れている」と平野代表は話すが、練習不足と疲れが出て、思い通りの演技ができなかった。田中は「スピードに乗ったロールをつなげられるようにしたい」と悔しさをばねに練習を積んでいく。

 PL北海道第三MBAからは4人が挑んだが、4年連続の全国出場はならなかった。齋藤美夏指導員は「良くも悪くも練習の成果が出た。悔しさを味わったことで次につながるはず」と今後に期待を寄せる。

 ダンストワール高校部門に出場した吉田美有(遺愛1年)は昨年、中学部門で全国出場を果たした。「クラスが上がったことで、大人っぽくきれいな演技を意識した」と振り付けをがらっと変えた。しかし、上級生に交じった中で笑顔だけでなく、落ち着いた雰囲気をうまく表現できずに終わり、4位入賞にとどまった。「技一つ一つを大胆に披露できるようにしていきたい」とこの悔しさを練習にぶつけていく。

 同じく昨年全国出場の浅川未知有・吉田彩有(本通中1年)組は、4位入賞にも悔しさをにじませている。2人は「レベルの高さに緊張した」と前半からドロップが目立ち、演技に精彩を欠いた。

 ペアを組んで3年で、ボディーワークの良い浅川と、表情豊かな吉田彩は、コンビネーションに磨きが掛かってきた。昨年までは動きがそろわないことからぶつかることもあったが、互いに思ったことを言い合えるまでに成長した。

 浅川は「技をきれいに見せられるようにしたい」と話し、吉田彩は「自分自身もレベルアップしていかないと」と今後の飛躍を誓っている。(浜田孝輔)

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