市議会予算特別委で06年度をめどに市厚生会に統合する方針示す
update 2005/3/16 10:01
函館市議会第1回定例会は15日、予算特別委員会(岩谷正信委員長)を開いた。元市職員ら7人が市職員厚生会に加入していることが指摘され、小柏忠久総務部長は、これまでの経緯を調査した上で是正する考えを明らかにした。また、水道局、函館病院、消防の3厚生会について、2006年度をめどに市厚生会に統合する方針が示された。
小野沢猛史氏(はこだて市民クラブ)、茂木修氏(公明党)への答弁。
市によると、2004年度予算で市が交付金(2495万円)を支給した同厚生会の会員数は2314人。正職員のみが加入する都市共済組合加入者は2307人で、7人少ない。この7人は、市役所職員労働組合の書記3人と元市職員の市議ら4人。
同会の規約で設ける「会員の範囲」には含まれるが、規約の基になる「市職員の厚生福利制度に関する条例施行規則」で定義する職員からは逸脱している。
小野沢氏は「職員でもない人が会員になっているのは規則に反している」とし、市の姿勢をただした。小柏部長は「規則を作った当時(1969年)の労使間の話し合いなど、過去の経緯はあるのだろうが、規則で決める会員の域を超えている。早急に見直したい」と述べた。
7人については、会費を徴収し、一般交付金を市職労が負担している。
また、茂木氏は「助成の対象には旅行や映画観賞などがあり、市民の誤解を招きかねない」と指摘。中村幸平職員厚生課長は「厚生会の予算と決算は市長へ提出しており、透明性は確保されている」と答弁。ただし、小柏部長は交付金の在り方も含め、4厚生会の統合を進めていく考えを示した。
市厚生会は、会員やその家族を対象にしたレクリエーション、サークル活動に助成金を支出したり、慶弔費を出したりしている。予算は市からの交付金や会費などで賄っている。交付金と会費の割合は現在、1対1。
このほか、板倉一幸氏(民主・市民ネット)は「市税滞納が毎年度20億円程度で推移している。現金、不動産以外の差し押さえを考える時期ではないか」と質問。
吉田明彦財務部長は、税を納める収入や資産がありながら、2年以上市税を収めない悪質滞納者対策として、「車などの動産を差し押さえることも、他都市の例を把握しながら、調査・研究していきたい」と述べた。(吉良敦、奥山秀俊)
提供 - 函館新聞社
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