奥尻便のADK、清算へ

update 2005/3/15 11:43

 全日本空輸(ANA)が、函館―奥尻間を結ぶグループ会社、エアー北海道(ADK、横山靖社長)の清算を決め、函館―帯広間に就航したエアトランセ(江村林香社長)へ函館空港の格納庫売却を打診していたことが、14日分かった。清算は来年4月以降となる見通しで、従業員約20人は関連会社に転籍するもよう。ただ、売買交渉については、エアトランセが提示額に難色を示しており、合意には、時間が掛かるとみられる。

 ADKは1994年に設立。同じANAグループの親会社、エアーニッポン(東京)から移管され、双発プロペラ機「DHC―6」(19人乗り)で、同区間を1日2―3往復している。

 清算は、機材が老朽化し更新が必要なことや利用者の減少が要因。2004年3月期決算では、4300万円の債務超過となり、同年5月から本格的に撤退を検討。道が、第3セクターの北海道エアシステム(HAC)に、事業を継承するよう要請していた。

 格納庫は、エアーニッポンが01年12月、3億円を掛けて同空港の一角に新設した。鉄骨造り平屋、延べ床面積1140平方メートルで、DHC―8(56人乗り)クラスの機材にも対応。ADKの本社事務所を兼ねている。エアトランセは「格納庫は必要だが、提示額が高すぎる」と説明。「独自に格納庫を建てることも視野に入れ、交渉を進めたい」と話している。

提供 - 函館新聞社



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