函館地区クルーズ協議会がきょう発足

update 2005/3/15 11:42

 旅客船の誘致や利用促進などを図る函館地区クルーズ振興協議会が15日、発足する。官民の関係団体が垣根を超え連携することで、これまで個別に取り組んでいた活動の効果を高めることなどが狙い。全道組織の道クルーズ振興協議会は2003年11月に発足しているが、地区協議会の設立は道南が初めて。

 道には昨年、旅客船が49隻寄港するなど毎年、国内外から一定数が訪れている。しかし、全道レベルでの誘致活動や、住民への周知も進んでいなかったのが実態。このため、道運輸局が中心となり道クルーズ振興協議会を立ち上げた。

 同協議会はプロモーション用の英語版パンフレットや映像ソフトの製作、道民向けのモニター航海などを実施。下部組織に当たる地区協議会には、地域の実情に合ったPR活動のけん引役が期待されている。

 道南では函館運輸支局や函館市をはじめ、函館国際観光コンベンション協会、JTB函館支店、函館朝市協同組合連合会など、官民合わせて18機関が参加。15日に設立総会を開く。

 具体的な活動内容は今後、協議する。当面は各団体が互いの取り組みについての共通認識を深め、誘致や市民利用を促す連携策について探っていく方針。

 事務局の同支局は「各団体の試みを集約することで、効果が高まるほか、新たなビジネスチャンスが生まれる可能性もある」と指摘。「今後も参加団体を募り、活動を充実させていきたい」と話している。

 このほか、道内の各運輸支局では室蘭や釧路が設立を検討しているという。

提供 - 函館新聞社



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