進学祝いに電子辞書/機能充実、季節商品として定着
update 2005/3/13 13:53
進学・就職シーズンを迎え、電子辞書商戦が熱を帯びている。収録情報の増加による機能充実に伴い、近年は春向けの季節商品として、すっかり定着。函館市内や近郊の家電量販店、スーパーは専用の売り場を設けるなど、客の取り込みに躍起になっている。
かつては辞書数冊分の収録にとどまっていたが、最近では辞書のほか、医学や料理など幅広いジャンルの辞典など数十冊分を収めた上、ソフトを追加できるなど、高機能型が続々と登場。利用者も社会人から小中学生まで、すそ野が広がっている。
ダイエー上磯店(上磯町七重浜4)は4、5年前からこの時期、家電品売り場に特設コーナーを用意。通常約10点の陳列を2倍に増やし、対応している。
高校生には学習に必要な辞書機能中心で1万円台の品が売れている。「社会人には『広辞苑』を収録し、その他のジャンルも多数収めた2万円台の商品が人気」と同店。売り上げのピークは3月下旬から4月上旬。
コジマ電気五稜郭東店(函館市本通4)は、各メーカーが春に向け発売した新製品をそろえ、売り場を刷新。今年は液晶画面がカラーの品や、外国語の音声機能付きなどが売れ行きを伸ばしている。価格帯は多機能化を反映し、1万円から5万円までと幅広い。
買い物客は家族連れが圧倒的で、ピークは今月中旬からとみる。最近の特徴として、「大学生が履修する第2外国語の決定後、買い求めるケースが増えている」(同店)という。
ベスト電器函館本店(同市花園町11)は通年で約20台を展示。進学・就職用に新たなコーナーは設置しないが、新型商品への入れ替えで、売り上げ増に期待している。
購入者は家族連れが多く、進学への祝い品がほとんど。主流は1―2万円台だが、「収録冊数が60冊以上など、情報量が多い商品を選ぶ傾向が強まっている」(同店)。(奥山秀俊、小泉まや)
提供 - 函館新聞社
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