保証請負額、6年連続前年度割れの見通し…減少幅は渡島、桧山ともに支庁別ではワースト5
update 2005/3/12 13:31
民間の保証会社「北海道建設業信用保証」(札幌)がまとめた2004年度(2月現在)の道南(渡島・桧山管内)の公共工事保証請負額は876億円で、6年連続前年度割れとなる見通しだ。減少幅は渡島、桧山ともに支庁別ではワースト5にあり、道南での公共工事が大幅に削減されていることを示している。
同社は、公共工事に関し、国や道などの発注者が請負業者に支払う前払い金を保証している。保証請負額はこの保証を行って実施された公共工事の発注額を指す。すべての公共工事を含むわけではないが、公共工事の動向をみる上での一つの指標とされている。対象工事は、土木建築(設計、調査などを含む)や測量など。
本年度は合計1兆488億円(前年同期比8・5%減)で、渡島が629億円(同17・2%減)、桧山は247億円(同14・4%減)。渡島の減少幅は14支庁中、根室の20・9%に次いでワースト2位。桧山はワースト5位だった。
道南では、1998年度の2192億円をピークに年々、減少。渡島はピークだった99年度(1557億円)の半分程度にまで、桧山もピーク時98年度(730億円)の3分の1程度にまでそれぞれ落ち込んでいる。
発注者別では、(1)国3452億円(32・8%)(2)道3200億円(30・6%)(3)道内市町村2877億円(27・4%)―などの順。
同社は「公共工事が全体的に減っており、道南での特殊要因があるとは思えない。道新幹線の着工に期待したい」と話している。(吉良 敦)
提供 - 函館新聞社
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