ひやま漁協江差潜水部会が水産庁長官賞受賞

update 2005/3/11 10:45

 【江差】このほど東京で開かれた第10回全国青年・女性漁業者交流大会(主催・全国漁業協同組合連合会)の資源管理・資源増殖部門で、ひやま漁協江差潜水部会(田中利明部会長)が水産庁長官賞を受賞した。江差沿岸での潜水技術を生かした、漁業活性化をテーマにした発表内容が評価された。田中部会長は「大会のレベルが高く、プレッシャーを感じたが、自分たちの活動が認められてうれしい」と語っている。

 大会では「浜の活性化は俺たちから―新規漁業の起業を目指して」をテーマに発表。同部会は1998年から、潜水技術研修や潜水士の資格取得、独自の資源調査活動などを進め、漁業の活性化に取り組んできた。

 潜水技術を生かした、漁業資源調査を手始めに、ウニやアワビの潜水放流、深い海域に生息するウニ資源の浅海移植などの取り組みを積極的に進めた。活動を通じて、江差沿岸の水深10メートル以深の海底で、漁獲されていない未利用のマナマコ資源を確認。本年度から3トンの漁獲枠を設けて、試験操業に着手した。同部会は3年間で、新たな潜水漁業の起業化に向けた、操業モデルの検討を進める方針だ。

 また、同部会は、北大水産学部アクアラング部の学生と協力し、江差沿岸での海底清掃活動も展開するなど、独自の視点による活動が高く評価された。

 田中部会長は「受賞を契機に部会員の意欲が今まで以上に高まり、団結力が強くなった。他団体との連携など、これからの事業展開にも期待したい」と今後の活動に意欲を見せている。

 同部会は1月、札幌市で開かれた第50回全道青年・女性漁業者交流大会(主催・道漁業協同組合連合会など)に出場。活動実績が認められて全国大会への出場を果たした。

提供 - 函館新聞社



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