市議会/全国大会も視野にスポーツ施設整備検討

update 2005/3/10 11:38

 函館市教育委員会の金山正智教育長は、9日開かれた第1回市議会定例会で、市スポーツ振興計画に盛り込んだ「総合的なスポーツ施設の整備」について、全国・全道大会をはじめ、イベントも開催できる施設を検討していることを示した。金山教育長は「スポーツ・レクリエーション施設整備の中で重要な施策の一つ」と述べ、新年度予算に調査費30万円を計上し、他都市の施設整備状況などを調査する方針。

 具体的な施設機能や規模、整備手法、建設場所などは「多面的に調査を行う」とした。今後は市民や関係団体などから意見を聴取し、取り組んでいく考え。

 市民体育館(湯川町1)が築30年を過ぎ、雨漏りなどの老朽化が目立つことから、改築や移転新築も視野に入れて、検討していく。

 また、西桔梗地区での野球場整備については、「2002年9月末で閉鎖された旧NTT野球場を想定している」とし、同社から市に球場売却の打診があり、市が取得に向けて交渉中であることを明らかにした。さらに「できるだけ早い時期での整備に取り組みたい」と述べた。

 同球場は同社の福利厚生施設として1984(昭和59)年に開設。2万4050平方メートル、両翼90メートル、センター115メートルで、市民にも開放されていた。閉鎖後、昨年9月に市民から野球場の拡充整備について陳情があった。

 同振興計画は本年度から10カ年の方向性などが示されており、総合的なスポーツ施設と西桔梗地区の野球場の整備は基本施策に盛り込まれている。

 いずれも上谷俊夫氏(無所属)への答弁。

 この日は同氏のほか、能川邦夫氏(民主・市民ネット)が登壇。主な質疑は次の通り。

 能川氏 定住者誘致推進事業で、移住者へ行政としてもフォローする体制整備が必要では。

 井上博司市長 定住化サポートセンターを移住検討者の対応ばかりでなく、移住者の相談窓口として機能させ、市民と一体感を持てるようコミュニケーションを図るネットワーク作りも検討したい。

 能川氏 避難所の耐震・免震構造の充実・拡大の考えは。また避難所に災害別の表示を施すべきでは。

 小柏忠久総務部長 現行の耐震基準に適合しない建築物については、順次、耐震診断を行い、改修するよう努めたい。分かりやすい表示、周知方法についても検討したい。

 上谷氏 海の生態科学館のパノラマ水槽はトンネル型水槽を備えたものとなるのか。

 工藤寿樹企画部長 子どもたちに感動を与えるトンネル型水槽は市民の要望が強く、来年度予定している基本計画の策定の中で十分検討したい。

提供 - 函館新聞社



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