国際協力エッセイコンテストで遺愛女子高の松田さん準特選
update 2005/3/10 11:38
「国際協力中学生・高校生エッセイコンテスト2004」で、遺愛女子高校3年の松田夕希さん(19)が準特選に選ばれた。旅先のカンボジアで見た光景、現地の友人の言葉などをきっかけに生きる意味や目標を見つけるまでの過程をつづり、特選に次ぐ準特選に輝いた。23日からは副賞のタイ旅行に出発するほか、将来はカンボジアで支援活動に従事したいと、春から東京の大学で新生活をスタートさせる。
主催は、国際協力機構(JICA)。開発途上国の現状、国際協力の必要性などを理解してもらおうと毎年実施している。今年度は中学生の部に1万5206点、高校生の部に1万3259点の応募があった。道南からは上磯石別中学校2年の北川茉莉衣さんも入賞した。
松田さんは、一昨年春に高校を休学して1カ月間カンボジアに滞在。昨年春には1人で同国を訪れ、地元の孤児院で援助活動をしながら1カ月ほど生活。物ごいする子供、地雷や人身売買などの問題、懸命に生きるカンボジア人の姿などを目の当たりにし、自分の非力さや悩みの小ささを痛感したという。
応募したエッセーでは、カンボジアの友人に言われた「日本人でよかったでしょ」という言葉をタイトルに、原稿用紙4枚に体験や思いを書き記した。日本とカンボジアのギャップに苦しみながら、「カンボジアの人々にとって役立つ人間となって、再びカンボジアの地を踏みたい」と結んでいる。
今後、東京で開かれる表彰式に出席するほか、副賞として1週間のタイ研修旅行も手にし、現地でホームステイも体験する。
「将来はカンボジアの女性の就業をケアする活動がしたい」と松田さん。4月からは東京農大国際農業開発学科に進学、夢に向かって勉学に励むつもりだ。
提供 - 函館新聞社
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