道開発局が地元若手有識者交え懇談会

update 2005/3/10 11:38

 北海道開発局が今年から始めた、地域の若手有識者らに北海道開発の将来像を語ってもらう「北海道・夢未来懇談会in函館」が9日、函館市内のホテルで開かれた。道南の参加者は「この地域の観光や風土などを生かした社会資本整備を」などと提言した。

 道南の出席者は、岸寛樹・西部建設運輸社長、斉藤利仁・函館青年会議所副理事長、杉崎芳子・東京理科大長万部事務長、西川公人・北冷蔵営業部企画課長、西野万里子・竹葉新葉亭若おかみ、原一彰・本行寺副住職の6氏。開発局からは、吉田義一・道開発局長や福田幸司・函館開建部長らが席に着いた。

 会合では、10年以内とされる道新幹線(新青森―新函館)の開通で「函館は交通の要衝になる」との期待の声が上がったが、衰退する地域経済を立て直すために「大企業の誘致・育成ができれば」などとの意見も出た。

 函館市が進める函館国際水産・海洋都市構想と合わせて「函館港をアジアのハブ港に」との提言のほか、市は観光客でにぎわうが「駐車場が少なく、標識も分かりづらい」などの声もあった。

 懇談会は吉田開発局長の私的諮問機関。2―6月に札幌をはじめ、道内主要都市で開く。開発局は、北海道の潜在力や魅力、道経済の今後のシナリオ、環境・エネルギー問題などをテーマに想定している。メンバーは、将来の北海道の中核を担う人材という意味で、原則45歳未満の学識経験者や経営者ら。

 開発局は、最終的に提言をまとめ、2006年度の予算要求や次期北海道総合開発計画(07年度から10カ年)の策定などに生かすという。

提供 - 函館新聞社



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