宿泊施設で郷土芸能、実演に向けて関係者協議へ…江差観光コンベンション協会
update 2005/3/9 10:32
【江差】江差観光コンベンション協会(打越東亜夫会長)の定期総会が7日、江差町の鉄口旅館で開かれた。町内に伝わる多彩な郷土芸能を観光客にアピールするため、観光・宿泊施設での実演に向けた体制検討、江差のシンボルである「かもめ島」でのエゾカンゾウ植栽などを盛り込んだ、2005年度事業計画案が承認された。
同協会は新年度、町内に伝わる「江差餅つき囃子(もちつきばやし)」「五勝手鹿子舞(ししまい)」「江差鮫(さめ)踊り」など、魅力あふれる郷土芸能を観光客にPRし、入り込み客数の増加を図る。観光・宿泊施設での実演に向けて、施設側や郷土芸能の普及・伝承団体と協議を進める方針だ。
一方、町内の観光施設や神社・仏閣などが個別に発行している案内パンフレットのスタイルを「江差瓦版(仮称)」として統一する方向で協議を進める。同協会事務局は「瓦版をファイリングすると、江差の歴史を一通り学ぶことができるテキスト集として活用できるものを目指したい」話している。
新規事業では、江差に愛着を持つ町内出身者、転勤者などを「江差観光ふるさと大使」に任命し、それぞれの立場で江差の魅力をPRしてもらう。また、NHKの大河ドラマ「義経」の人気に合わせて、かもめ島に残る「義経伝説」をめぐる「馬岩」「弁慶の足跡」などの景勝地には案内板を設置する。
かもめ島では、エゾカンゾウ(ゼンテイカ、ニッコウキスゲ)の植栽を進める。事業期間は2年間で、約10万本を目標に群生地の造成を目指す。エゾカンゾウはユリ科の植物で、5月から7月にかけて濃い黄色の花を咲かせる。道南各地でみられるほか、かもめ島にも群生地がある。打越会長は「町内の児童生徒や各種団体の協働で、観光客をお迎えする心、故郷を思う心を考えるきっかけになれば」と話している。
提供 - 函館新聞社
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