函館市民オペラ、今年は「トスカ」上演
update 2005/3/7 10:15
函館市民オペラの会の総会と記念講演が5日夜、函館市梁川町のホテルテトラで開かれた。会員約40人が出席。総会では新年度の事業計画として、12月の本公演でイタリアのオペラ作曲家、プッチーニ作曲の「トスカ」(全3幕)を上演することなどを決めた。
今年の公演は12月10、11の両日、函館市芸術ホールで15回記念公演として開催する。プッチーニの作品の上演は4回目。「トスカ」は1898―99年にかけて作曲された曲。主人公の歌姫トスカが逮捕された恋人を助けようとするが、結局、恋人は死に、トスカも投身自殺してしまう悲劇を描いており、「歌に生き恋に生き」「星はきらめき」などのアリアが知られている。
公演はキャスト、合唱団、オーケストラ、裏方ら含め総勢180人が参加予定。キャストは公募によって決める。
続いて、NPO(民間非営利団体)法人、札幌室内歌劇場の理事で総監督を務める中津邦仁さん(47)が「地方オペラを盛り上げていくには」と題して講演した。
同歌劇場の事例を示しながら、2000年にNPO法人の認証を受けたことについて「事務作業が増えたマイナス面はあるが、社会的な信用が得られ、参加者が経済的に安心して取り組める」とメリットを強調。芸術を取り巻く環境や社会が芸術を支援する意義についても触れ、「今、芸術は行政や企業、市民など多方面で期待され、それに応えるために社会的な責任を果たさなければならない。オペラが世の中にどう役立つのか―自分たちの使命や姿勢を打ち出していく必要がある」と述べた。
提供 - 函館新聞社
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