旧末広分庁舎基本設計案、外観生かし耐震性確保

update 2005/3/6 12:58

 函館市は、保存活用計画を進めている市旧末広分庁舎(末広町4)の基本設計案をまとめた。景観形成指定建築物等としての外観を残すと同時に、耐震性を確保する方針。建物外観はグレー系の色となる見込みで、今後、景観アドバイザーの助言を受けながら、色や細部の構造を詰めていく。

 丸井今井呉服店函館支店として1923(大正12)年に建設された時の外観を生かし、30(昭和5)年に増築された部分の一部を残す。「一つの建物で大正、昭和の意匠を示す」(市総務課)ユニークな建造物に生まれ変わる。

 新施設は鉄筋コンクリート一部鉄骨造りで、延べ床面積は約2800平方メートル。現建物を一部解体し、L字形にする。東北以北で現存する最古のエレベーターを残し、バリアフリー対応のエレベーターを新設する。駐車スペースは30台分。

 名称は「地域交流まちづくりセンター」(仮称)。「総合インフォメーションコーナー」(1階)、芸術に親しむフリースペース(2階)などを設け、市民と観光客が交流するスポットとする考え。4・5階はエレベーターホールなどで、塔屋も残す。

 事業費は約7億円。新年度予算案には実施設計と解体のため1億2000万円を計上している。06年度に復元・改修し、07年4月のオープンを目指す。(吉良 敦)

提供 - 函館新聞社



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