市議会/学童保育運営も民間委託へ、教育長が意向
update 2005/3/5 11:38
第1回函館市議会定例会は4日、代表質問と一般質問が行われ、金山正智教育長は公営学童保育所の民営化について、「2005年度早々に、保護者との協議に入り、実施に向け、精力的に進めていきたい」との見通しを明らかにした。併せて、保護者へのアンケート調査や懇談会を開催する意向を示した。
高橋亨氏(民主・市民ネット)の一般質問に答えた。
公営の学童保育所は4カ所で、上湯川、青柳、北星各小学校の空き教室と、日吉が丘児童館を利用している。このため開設時間が民営より短く、夏休みや冬休みなどの期間は開設していない。保護者からの要望も踏まえ、事業主体は市としながらも運営主体の見直しを図る方針。
今後は公設民営の学童保育所である東小学校や、赤川児童館の事例を参考に、「保護者の意向把握に努めながら、段階的に民営化に向け取り組みたい」と述べた。
昨年示された「放課後児童健全育成事業の基本的なあり方」の案でも、公営と民営の格差是正が課題とされている。保護者からおやつ代のみ徴収する公営に対し、民営は保育料とおやつ代などで、各所平均月額1万2000円程度かかる。保護者の負担額に大きな格差があることから、民営化とともに、有料化についても協議する。
この日は吉田崇仁氏(といグループ)、田中孝司氏(椴法華クラブ)が代表質問を、高橋亨氏(民主・市民ネット)、井田範行氏(はこだて市民クラブ)、工藤恵美氏(市民自由クラブ)が一般質問をした。
このほかの主な質疑は次の通り。
吉田氏 地域特産資源の増産対策と有効利用の取り組みについて。
井上博司市長 2005年度からは、ガゴメ資源の増大対策を進めたい。今後は地域特産資源の付加価値向上やブランド化など、資源の有効活用に取り組みたい。
吉田氏 防災計画で、非常食や毛布などの備蓄場所増設の可能性、備蓄の目標数値は。
井上市長 備蓄品の保管場所の増設を考慮し、合併した地域の分も含め、約10万6000食を目標に計画を進めていきたい。
田中氏 合併後の住民の声を聞く必要があると思うが。
井上市長 市民の意見を把握するため、広聴活動を充実させ、「合併してよかった」と思えるまちづくりをしたい。
田中氏 旧4町村の資源を活用した観光振興について。
井上市長 旧4町村の資源と函館市既存の観光資源を有機的に結ぶことにより、観光メニューが多様化する。関係団体と連携し、観光ルートのPRや、体験型観光のメニューづくりに取り組みたい。(宮木佳奈美、奥山秀俊)
提供 - 函館新聞社
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