遠くからでもはっきり/「子ども110番の家」のぼりが完成
update 2005/3/5 11:35
【七飯】昨年12月に児童誘Oサ事件が発生し、不審者対策強化を進めている七飯町で、「子ども110番の家」に新たに設置するのぼりが完成した。すでに町内の小中学校に配布。今月中には各110番の家に設置され、もしもの時の心強い目印となる。
同町では3年前、子供たちが危険な目に遭遇した時に逃げ込むことができる110番の家制度を開始。各学校の保護者を中心に約210軒が登録し、ステッカーを張って目印としている。
しかし、ステッカーが小さく目立たないために「どこが110番の家か分からない」という声が相次ぎ、町教委では新年度から大型のステッカーに作り直すことを検討していた。
しかし、昨年の事件発生後、校長会などで「ステッカーより、一目で分かるのぼりを設置するの方がいいのではないか」という意見が出され、急きょ300本を作製した。
のぼりは高さ約2メートル、幅約30センチで「子ども110番の家 子どもを犯罪から守ろう 七飯町」と書かれており、遠くからでもはっきりと確認できる。町教委は「110番の家を判別しやすいだけでなく、のぼり自体が目立つことで犯罪の抑止効果も期待できる」と話している。
各学校では、110番の家の登録見直しも行われている。3年前の登録以来、更新していなかったことから、新たな登録を呼びかけたところ、七重小学校だけでもすでに40軒以上の協力の声が挙がっており、用意したのぼりの数が不足し、うれしい悲鳴を上げている。
110番の家に関しては「いざ逃げ込もうとしても、施錠されていては意味がない」という意見もあがっているが、町教委では「各家庭の防犯の観点から、鍵をかけずにいることは難しい。子どもたちは、のぼりのある家の前で大声を出したり防犯ベルを鳴らして、家の人に気付いてもらうようにしてほしい」と話している。(小川俊之)
提供 - 函館新聞社
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