シートベルト着用率アップへ道がホームページで意見募集

update 2005/3/3 12:51

 道内の交通事故死者数は、昨年も全国で最も多かった。不名誉な記録は13年連続となる。道は死者が減らない主な理由に、シートベルトの着用率が低いことを挙げている。さらに、着用していれば、約6割が生存の可能性があったとみる。こうした実態を受け、道は31日まで、着用率アップに向けた効果的な取り組みについて、ホームページで道民の意見を募っている。

 道交通安全対策室や道警交通部が昨年の輪禍を分析した結果をまとめた。

 道内で昨年1年間に交通事故で亡くなったのは387人。このうち乗車中に事故に遭ったのは220人で、114人(51・8%)がシートベルトを着用していなかった。チャイルドシートをしていなかったため、車外に放り出された幼児が、全身を強く打ち死亡したケースもあった。

 さらに、事故状況などから、非着用の114人のうち、67人(58・8%)は、シートベルトを着用していれば、生存していた可能性があったという。

 道内のシートベルト着用率は全国的に低く、警察庁と日本自動車連盟(JAF)が昨年10月に行った合同調査では、全国47都道府県のうち36位だった。

 道は、過去5年間のシートベルト着用率と非着用死者数の推移から、ベルト着用率の向上が交通事故死者数の減少につながると判断した。

 31日まで、意見交換を公開する道のホームページ「赤レンガインターネット会議室」で、「シートベルトの着用」をテーマに会議を開いている。

提供 - 函館新聞社



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