「再利用面で優れた資源」/道南スギ利用し木炭
update 2005/3/3 12:49
【江差】道南産のスギを利用し、木炭の製造に取り組んでいるエサシ建材(江差町檜岱、若浜崇社長)が主催する「道南杉商品化開発事業講演会」が2日、江差町のホテルニューえさしなどで開かれた。
町内の建設業者、行政関係者ら約30人が参加した。道立林産試験場(旭川市)の梅原勝雄・主任研究員が講師を務めた。
梅原氏は「木炭は、燃料以外にも住宅の調湿、消臭、空気浄化、水質改善、電磁波遮断、化粧品への利用など用途が広がっている」と説明。天然素材である木炭の有効利用を呼び掛けた。
若浜社長は「木炭製造は広葉樹が主流だが、地場産のスギの間伐材や廃材を原料に、生産を始めた。スギを原料にした炭は軽いが、多孔(こう)質で他の原料よりも水や空気を浄化する能力が高い」と説明。一方で「再加熱することで何回でも再利用できる。リサイクル面でも優れた資源だ」と話し、本格的な商品化や流通に期待感を示した。
続いて、同社が町内に建設した炭窯の見学会が行われた。若浜社長は「木炭製造が盛んな森町にある、駒ケ岳の火山灰と粘土を使って窯を作った」と解説。参加者は、窯の中に入ったり、出来上がった木炭に触れたりしながら、熱心に耳を傾けていた。また、道南スギで作った木炭を使った焼き肉も行われた。参加者は「従来品に比べて、火力がとても強く、肉が焼けるのも早い」と、感心した様子で話していた。
提供 - 函館新聞社
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