グリーンピア大沼の森町への譲渡契約調印
update 2005/3/1 10:25
【森】大規模年金保養基地「グリーンピア大沼」(森町赤井川)の年金資金運用基金(近藤純五郎理事長)から森町(湊美喜夫町長)への譲渡契約調印式が28日、同施設で行われた。新たな運営主体には、兵庫県を中心に焼き肉店やホテルなどを経営する「村上グループ」(村上真之助代表)出資により設立される現地法人「グリーンピア大沼株式会社」が決まっており、3月16日に町と賃貸借契約書を結び、新生グリーンピア大沼がスタートする。
町は同施設を時価相場の半額にあたる1億5645万円で購入。現地法人と年額賃貸料2000万円で3月末から5年間の契約を結ぶ。従業員約80人の雇用は継続される。今後は公設民営方式で運営が行われる。
調印式には湊町長と村上代表が出席し、年金資金運用基金財産特約付売買契約書に署名、押印した。
調印後の記者会見で湊町長は「グリーンピアは町にとって観光面でも健康・福祉面でも貴重な財産。まもなく道縦貫道も開通し、新たな人の流れに注目したい。出資企業のノウハウを生かしながら、町の産業をPRできる場所を目指したい」と抱負を語った。
グリーンピア大沼は特殊法人・年金運用基金(東京)が1980年に開設。総面積約439ヘクタールの広大な自然の中にホテル、スキー場、キャンプ場などを備えた道南屈指の総合保養施設。2003年度末までに355万人の利用者があったが、昨年度は約2800万円の赤字を計上していた。
政府の行革方針から、05年度末までに全国13カ所のグリーンピアの廃止が閣議決定しており、すでに9カ所が売却されている。(小川俊之)
提供 - 函館新聞社
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