シエナ元町が今春からシニアハウスに
update 2005/2/28 10:46
函館市西部地区のホテルシエナ元町(末広町)は今春から、老人用長期滞在施設「シニアハウス・シエナ元町倶楽部(くらぶ)」として再スタートする。居心地の良さや食事の質など「自由」と「健康」にこだわった施設で、健康で充実した老後の生活を求める人がターゲット。利用料金は平均的なタイプで1人1室月額19万2000円。改装やモデルルームの公開など、オープンに向けて準備を進めている。
施設は1997年からホテルシエナ元町として営業。鉄筋コンクリート7階建てで、広さや造りの異なる8タイプの部屋28室を備える。観光地に隣接する立地条件を生かし、稼働率は夏期の繁忙期で80%、そのほかは20―30%、冬季は閉館していた。
「これまでの老人介護施設のような形態ではなく、元気なお年寄りが入居したいと思えるような魅力ある施設を作りたい」との思いから経営の転換を図った。昨年12月末にホテルを閉館し、共同の浴場を新設するなどの改装を始めた。
サービスでこだわったのは、プライバシーの確保や2時間の余裕を持たせた食事時間、質の良い食材など。入居時に要介護状態ではない55歳以上の人などを条件に、1月上旬からモデルルームの見学や入居申し込みの受け付けを開始し、ほぼ毎日のように見学者が訪れているという。
しかし、当初オープン予定日の4月1日を目前に、現在の契約者はゼロ。「食事にこだわったため、月額利用料がほかの施設より2割ほど高くなったことが契約に二の足を踏ませているのでは」とみて、オープン日と家賃の見直しも検討している。
今後は、契約や備品の準備状況などを見ながら、オープン日を決定する予定。中谷学館長は「景色や場所、サービスは自信を持っておすすめできる。オープンに向けてPRを続けていきたい」と話している。
提供 - 函館新聞社
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