渡島04年漁業生産高、漁獲量減も金額微増

update 2005/2/27 12:36

 渡島支庁水産課は2004年の管内漁業生産高をまとめた。漁獲量は19万8086dで前年と比べ25%減だったが、漁獲高は1キロ当たりの平均単価が高値で推移したために432億1197万円と2%増となった。魚価に恵まれたスケトウダラの漁獲高が3年ぶりに前年比増に転じ、サケも量、金額とも前年を大幅に上回った。

 主な魚種別では、スケトウダラは昨年11月以降にまとまった水揚げがあったことから、漁獲量が5万4804トン(57%増)になった。単価も90円(17%増)と高く、漁獲高は49億2034万円(84%増)と3年ぶりにプラスに転じた。

 サケも漁獲量が7805トン(36%増)と豊漁で、単価も205円(24%増)と高値だったため、漁獲高は15億9893万円(68%増)となった。

 一方、管内の全生産量の3割を占めるホタテは、主産地である噴火湾地域の数量が激減したことから、漁獲量は47%減の6万2601トンに。しかし、低調だった単価が156円(66%増)に上がったため、漁獲高は97億9462万円(11%減)にとどまった。

 スルメイカも不漁だったため、漁獲量は3万1810トン(44%減)と落ち込んだ。だが、単価が270円(68%増)と高値で推移したため、漁獲高は85億8366万円(5%減)で前年並みを維持した。

 コンブの生産量は6211トン(12%減)。単価が前年とほぼ同額(1172円)だったため、漁獲高は72億8193万円(13%減)と落ち込んだ。

 自治体別にみると、漁獲量は旧南茅部町(函館市南茅部地域)が3万8117トン(25%減)でトップ。八雲町が3万2789トン(36%減)、森町が3万2097トン(27%減)と続いた。

 漁獲高も旧南茅部町が前年とほぼ同額の86億7384万円で最も高かった。合併前の函館市が59億9456万円(8%増)、八雲町が54億3039万円(1%減)と続いた。

 旧南茅部町を含む渡島東部4町村と昨年12月に合併した函館市を、前年の5市町村の合計と比べると、漁獲量は7万283トン(22%減)で、漁獲高は212億7021万円(8%増)だった。

提供 - 函館新聞社



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