28日に三越函館店閉店/建物活用法決まらず商業地空洞化に懸念

update 2005/2/26 13:05

 大手百貨店、三越(東京)の函館店(函館市五稜郭町32)が28日、閉店する。店内はセール目当ての市民らで終日にぎわっているが、撤退後の建物の活用方法は決まっていない。外商部門を残すものの、地元商店街からは商業地の空洞化を懸念する声が広がっている。

 同店は、札幌店の出先として1988(昭和63)年7月にオープン。売り場面積は約430平方メートルで、ギフト商品をメーンに、人気の高いパン専門店「ジョアン」や婦人服販売コーナーなどを構えている。年間売上高は2000年度の3億9600万円がピークで、03年度は3億6100万円に減少していた。

 閉店後は、現店舗向かいの五稜郭フコク生命ビルに事務所を構え、道南一円をエリアとする外商に力を入れる。「営業体制を外商に切り替えることで、より多くのお客さまに三越のサービスを提供できる」(三越札幌店)と自信を持つ。

 一方、五稜郭商店街振興組合の阿相博志理事長は「規模は小さくとも、知名度が高い店が消えることは思った以上の影響がある」と不安を隠せない。函館西武の撤退後にみられた消費の他地域への流出や、購買力の低下による消失を危ぐする。

 市商工観光部は、売り場規模が小さいことや、限定された客層などの観点から「函館西武撤退時のような影響はないだろう」とみているが、「跡地の利用法が決まっていないことで、空き店舗が増えることが問題」と指摘している。

 閉店セールに訪れていた60代の女性は「販売員の対応も良かったので閉店は残念」と話していた。

提供 - 函館新聞社



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