八雲・熊石が合併調印/10月1日、支庁の枠超えた「新・八雲」誕生

update 2005/2/26 13:04

 【八雲】渡島管内八雲町と桧山管内熊石町は25日、八雲町内のホテルで合併調印式を開き、10月1日に対等合併するとした協定書に調印した。支庁の枠を超えた合併は、国が進める「平成の大合併」では初めて。

 新自治体名は「八雲町」。八雲町役場に本庁舎を置き、熊石町役場を総合支所とする。所属支庁は「渡島」。太平洋と日本海の「2つの海」を有する国内唯一の自治体で、新町の郡名は「二海(ふたみ)」になる。

 合併調印は、合併済みの函館市のほか、合併破談した空知と根室両管内の2法定協議会も含めて、道内13例目となる。

 式では渡島、桧山両支庁長らが立会人となり、山内尊洲八雲町長と藤村正二熊石町長が合併協定書に署名した。

 山内町長は、両町の海などの資源を観光面などで新町の発展に生かして、「個性あふれるオンリーワンのまちをつくりたい」と決意を述べた。藤村町長は「両地域を結ぶ国道277号の整備を進めて、両地域の一層の交流を図りたい」と話した。

 新町は合併後に町長選と町議選を行う。町議選は選挙区を設け、定数は26(八雲17、熊石9)。人口は、1月末現在を基準にすると、2万664人(八雲1万7123人、熊石3541人)。面積は956平方キロで、渡島管内で最大となる。

 今後、両自治体は3月議会の議決を経て、道へ合併を申請する。道議会6月定例会での議決を経て知事が決定する。

提供 - 函館新聞社



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