1月の道南雇用情勢/正社員採用望む求職者との溝埋まらず

update 2005/2/26 13:04

 函館公共職業安定所が25日発表した渡島・桧山管内雇用失業情勢によると、1月の求職者1人に対する求人数を示す月間有効求人倍率は、前年同月比0・06ポイント上昇の0・51倍と9カ月連続で前年を上回った。道外・パート求人の増加が要因。昨年8月から0・50倍以上を保っているが、地元・正社員採用を望む求職者のニーズとの溝は一向に埋まっていない。

 月間有効求職者数が9303人と同3・8%減少したが、求人数は4730人と同8・0%増加。月間有効求人倍率を引き上げた。

 新規では、求職者数が同4・8%増の2885人で、求人数が同7・2%減の2127人。先行指標となる新規有効求人倍率は同0・08ポイント上昇の0・74倍と2カ月ぶりのプラスとなった。

 業種別でみると、メーンのサービス業は、昨年まで好調だった医療・福祉が停滞しているが、3月に開設されるコールセンター(200人)の下支えで、同5・5%増の923人と前年並みを確保。建設業は道外求人が伸び同49・2%増の197人だった。

 パート求人の割合は31・7%、道外就労の求人(5人以上の事業所)が15・4%(140人分)とともに増加。同職安は「求職者の希望とのミスマッチが続いており、依然厳しい雇用環境」とみている。

提供 - 函館新聞社



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