市、新年度から西部地区の外観配慮の住宅助成へ
update 2005/2/25 10:03
函館市は新年度、西部地区の都市景観形成地域で、外観を歴史的町並みに配慮した住宅や店舗などの新築・購入費を助成する方針を固めた。「景観形成住宅等建築奨励金制度」を創設し、歴史的町並みの保存と、定住促進を図る。4月1日から申し込みを受け付ける意向だ。
同地域内にある公道に面した土地で、住宅や店舗などを新築または購入した場合が対象(用地取得費は除く)。助成は建物の総費用の20%以内で、上限は200万円。新年度予算で、3件分600万円を計上した。
外観は、市景観アドバイザーの助言を受けるほか、(1)屋根の形状(切妻屋根や寄せ棟屋根など)(2)外壁(下見板張りやしっくい塗り、モルタル塗り)(3)窓(額縁付き縦長窓や格子窓)(4)各階の境目―など、景観配慮への基準を設けている。
同地区では、人口が減少し、空き地・空き家が増える傾向にある。市都市デザイン課は「毎年、新制度の利用があれば50年、100年後まで、町並みを継承できる」と期待している。用地については、市街づくり推進課の西部地区空家・空地相談室で情報提供している。
市は1989年度から、同地域で住宅などの新築や、増改築した場合に、外観工事費の5分の4以内(上限400万円)を低利で融資していた。しかし、金融機関の融資制度充実などの影響で98年度から利用がなく、本年度で廃止することとした。
市都市デザイン課は「新年度の動向を見て、需要が多ければ、件数の拡大や改修時の助成についても、検討していく」と話している。
同課によると、例年、同地域内での新築・購入は20軒程度という。
提供 - 函館新聞社
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